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2009年05月20日
T-LOGINでSkypeを使う
先般のT-LOGINに関するレポートを書くだいぶ前、ソウル市内に滞在した際に、T-LOGINでインターネット接続したPCからSkypeを使ったことがあります。その時の様子が未報告でしたので、少し古い情報ではありますが参考までに報告したいと思います。
使用したのは2008年3月頃です。先般のレポートと同じT-LOGINのモデム(下り最大1.8Mbps上り最大384kbpsのHSDPAモデム)を夜の時間帯に使用しました。結果は次のようなものになりました。
(1)日本国内のPCで稼動するSkypeとの通話
先般のレポートではT-LOGINから日本のスピードテストサーバに対して64kbps程度の実質スループットしか出ておらず、このスループットでは十分な高音質でSkypeを使うことは難しいと考えるのが常識的だと思います。
しかし実際には十分な高音質で利用できました。日本国内のPC同士でSkypeを利用する場合と比較すると明らかに遅延は増えましたが、通話音質は国内のPC同士と大差なく概ねクリアでした。
通話テストとスループット測定の時期がずれているので、過去には実質スループットがもっと出ていた可能性も否定できませんが、もう一つの要素としてSkypeがPeer-to-peer接続を行なうことから、サーバ負荷が上がりがちなスピードテストサーバの表示以上に、end-endではスループットが出ていることも考えられるかと思います。
(2)日本国内の固定/携帯電話との通話
Skypeから一般電話網に乗り入れるSkype Outサービスを使って、日本国内の固定電話や携帯電話にもかけてみました。こちらも通話上の問題はありませんでしたが、一般の電話網を使った国際通話と比べるとやや音質が劣る感じを受けました。
電話の帯域は300Hz~3.4KHz程度ですから、PC同士のSkypeよりはるかに少ない帯域で済みます。それにもかかわらず、もっと広い帯域を必要とするSkype同士で音質の劣化があまりみられず、Skype Outで音質劣化が感じられたのは不思議です。
ちなみにSkype Outで日本国内の固定電話に接続した場合の料金は3円/分で、また1回の接続ごとに5.6円の接続料が上乗せされます。
これだけの調査で軽々に結論は出せませんが、少なくとも私がトライした時は、T-LOGINによる接続でSkype利用は十分に実用に耐えるものでした。もし同じようなことを考えている方がいらっしゃったら何かの参考になればと思います。
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| 投稿者 yongi : 18:02
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